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「すわる」ということ― その アンカーサポート
骨盤を起こすように支えると前に滑り出す力が働きます。例えば、一本の棒を壁に立てかけたとしたら、壁は一定の力で押し返し、地面では壁から離れようとする力(応力)が発生しています。

骨盤で起こっていることを模式図で表してみました。壁に当たるところが腕で支えているところです。ご覧のように、坐骨が前に滑り出す力い発生することがわかります。



この滑りを構造的に防止しようという考え方で、アンカーサポートが生まれました。これを単に摩擦だけで止めようとすると、人体の皮膚と坐骨の間にずれを発生させ、皮膚組織にストレスを与えることになり、ジョクソウの原因にもなりますので、構造的にそれを防がなければなりません。それがアンカーサポートでした。

ベンクトさんの本を翻訳するときに困った単語のひとつでした。結果、英語の表記をそのままにし、「アンカー(錨)サポート」としました。今ではニッポン国内では、「アンカーサポート」で通るようになっています。



パンテーラ社の車椅子とカルムの座面シート部をご覧ください。これで坐骨の滑り出しが構造的に制限できます。



こんな簡単な工夫で、この問題が解決しました。 (つづく)
カテゴリ:「すわる」ということ | 11:26 | comments(0) | - | -
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