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秋岡芳夫と考える 中座の暮らし

本日、新宿オゾン5Fにある「にっぽんフォルム」でトークショウでした。僕の恩師(柳先生と秋岡さん)の一人について語るというワクワクドキドキのイベントでした。

 

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このお店の入り口には、ぬあ〜ント、僕をスウェーデンに招いてくれた人の作品が。

 

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柳先生の作品(購入可能)があちこちに展示され、しかもこんな家具も。

 

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上は同年の佐々木敏光君の作品。同じ九州の出身だが、2005年に若くして亡くなった。下は新居さん国際的にも著名なニイチェア。

 

これらを見て興奮するなといわれても無理です。生前の付き合いが、映像として一気に僕の前に立ち上がってしまいました。

 

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床坐と椅子座の話をしました。

 

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僕の「かに座」は、秋岡さんや豊口さんの影響を色濃く受けていることを語りました。お二人とも家庭の椅子をめざしています。僕もそうでしたが、一番の差異は「かに座」は畳の上で使うことを前提にしたデザインになっている点です。

 

これは、でく工房を始めた時(むしろその当時だったからこそ=フローリングの部屋は少なく畳の部屋が主流だった)から、畳の部屋で使えるデザインにしたことが、この時も色濃く残っています。また実際にこのデザインの動機になったのは、片麻痺になった父が仏間に小椅子を持ち込み、仏壇に手を合わせていたことからです。

 

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椅子デザインの権威・島崎信さんもお見えで、少し驚きました。先方は僕のことをご存じではないはずですが、僕は秋岡さんのところで、何度かお会いしましたことがありますし、著書や翻訳も読んでいます。

 

トークショウが終わって、少しお話をすることができました。トークショウの中で僕が「学生時代に学んだ椅子の人間工学は、今、思うと静的な使用を前提にしていたもので、秋岡さんやノルウェーのバランスチェアやトリップ・トラップで有名なピーター・オプスヴィックの仕事から、椅子にはもっと動的な要素からアプローチする必要があることを学んだ」という話にいたく同感され、島崎先生も「人間工学会(?)で同様な発言をしたことがある」とおっしゃりいっぺんに意気投合。

 

そして最後に、今回のタイトル「中座の暮らし」の「中座」はおかしいのでは、という指摘もありました。確かに「中座する」という言い方があり、それは途中で退席することを意味しているので、少し無理があるのでは、ということです。それで、「低座」でいいのではないかとおっしゃるのに、同感した次第でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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