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年の初めに

新年に子どもたちが孫連れて泊りがけでやってきた。

 

例年ことだが、遺言書といっても財産のない僕だから、通常のモノとは違うと思うが、「終末から墓場まで」という文書の内容とその収納場所を改めて知らせておいた。

 

カミさんも含め皆、「去年も聞いた」というが「これは正月の恒例だから…」ということで、めでたい気分の中で伝えることにしている。

 

死んだ後の話(これは極めて簡単なことで特別な判断はいらない内容になっている)は、ともかく、まず生きている時、特に意識が怪しい(つまり認知機能が低下した)状態の時の医療機関への対応方法を簡単に明記したものである。

 

たまたまネットで、以下の記事が目に入った。まさしく我が意を得たり、という内容だった。出版されたら、すぐに読んでみよう。

 

ヨミドクター「こころ元気塾」;https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20150604-OYTEW52562/

『欧米に寝たきり老人はいない―自分で決める人生最後の医療』(中央公論新社、税抜き1400円)を6月10日に出版する内科医、宮本顕二・礼子夫妻に話を聞いた。(ヨミドクター編集長・岩永直子)

 

(その中に以下のような話が)

 

礼子「スウェーデンが初めての海外視察だったのですが、

食べなくなった高齢者に点滴も経管栄養もしないで、

食べるだけ飲めるだけで看取(みと) るということが衝撃的でしたね。

脱水、低栄養になっても患者は苦しまない。

かえって楽に死ねるとわかり、夫と私の常識はひっくり返ったのです。

そして施設入所者は、住んでいるところで看取られるということも、

日本の常識とは違うので驚きました。

視察先の医師も、自分の父親が肺がんで亡くなった時に、

亡くなる数日前まで普通に話をしていて、

食べるだけ、飲めるだけで穏やかに逝ったと言っていました」

 

顕二「日本では、高齢で飲み込む力が衰えた人は、口内の細菌や食べ物が肺に入って起きる『誤嚥

( ごえん ) 性肺炎』を繰り返して亡くなることが多いです。誤嚥性肺炎の論文もほとんど日本人の研究者が書いているのです。当時も今も誤嚥性肺炎対策が高齢者医療の重要なテーマです。この誤嚥性肺炎について、スウェーデンで尋ねたら、『何それ?』ときょとんとされたのが衝撃でした。スウェーデンでは、誤嚥性肺炎を繰り返すような悪い状態になる前に亡くなっているので、あまり問題にならないのです。延命処置で病気を作って、かえって患者を苦しめている日本の現状を強く認識しました」

(中略)

「延命処置をしないというと勘違いされるのですが、何もしないわけじゃない。延命処置はしなくても、緩和医療には手を尽くす。延命処置をする時間があったら、緩和医療に時間や人を割こうというのが、海外視察を通じて学んだことです」

 

これが、我が(?)スウェーデンで二人の医師が受けたのショックである。

 

余談だが、この書名に似た「寝たきり老人のいる国いない国」大熊由紀子著(1990年 ぶどう社)は、僕がスウェーデンで体験してきた話を著者が確認に行くという流れでスウェーデンの福祉が語られ、日本の多くの関係者に大きなショックを与えた名著です。この本の後ろの方に僕も少し登場しています。

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